脳を揺さぶる耳トレーニング

フランスの学者であるトマティス博士の研究のお陰で、耳（聴覚）が人生に及ぼす重要性が明らかとなり、耳（聴覚）が人間の心に深く影響していることが次第に分かってきました。

※フランスの耳鼻咽喉科医　

アルフレッド・トマティス博士（1920-2001年）

 

耳と脳の関係とは？

脳内エネルギーの９０％は音からきます。トマティス理論の中に「耳は脳にエネルギーを調達している」というのがあります。

驚くべきことに、耳の器官の一部が脳にエネルギーを送る発電機の働きをしているようです。（トマティス博士の発見）

脳は脳内エネルギーの９０％を耳から調達し、血液等からは残りの１０％を調達しているにすぎないそうです。

 

脳と高周波の関係とは？

脳のエネルギーとなる音が高周波です。

高い音を耳が楽しめば、それだけ元気になります。良い音を聴いて耳を改善して、高周波を聴き取れるようになると脳が元気になっていきます。

 

高周波を聴かなければ脳が衰える

子供が高周波の音が良く出ている音を聴けば顔色がみるみる明るくなっていきます。高齢者が高周波の音を聴かないとすれば、きちんとした言葉がしゃべれなくなります。

エネルギー源としての高周波が脳にいかないので、脳が急激に活力を失っていくのです。

 

老人ボケになるのはなぜ？

隠退して離れに老人がおかれ、周波数特性の悪い高音の出ていないテレビをずっと見ていると、高周波のエネルギーを脳に送る事が出来なくて、更に老人ボケが進んでしまいます。

老化しつつある人でも聴力を改善し、高周波の音が聴こえるようになってくると、脳にエネルギーが供給されて若返ってきます。

 

脳に良い影響を与える音とは？

人間の脳には潜在意識と顕在意識があり、右脳と左脳があります。

左右脳を活性化し相互作用が起こるようにするためには、交互に左右脳に音が入ることが必要です。（ステレオの音）

潜在意識と顕在意識を活性化するためには、人間の耳に聴こえないとして切り捨ててしまった20キロヘルツ（KHz）以上の音と、耳に聴こえる20KHz以下の周波数の音が同時に出ている音を聴く事が重要です。

自然界には100KHzぐらいの音が出ていると言われています。イルカは150KHzで会話をしていると言われています。

自分の居間で自然の音響環境と同じ20KHz以上の音を聴くことは困難ですが、聴く事が出来ない20KHz以上の音が出ていると、聴こえない所で潜在意識に影響を与えているようです。

最近のDVDは40KHz近くまで再生可能です。DVDの方がより自然界に近い音を出す事が出来ます。

英語のパスバンドは2000Hz以上で、これに対しフランス語、スペイン語、日本語はそれ以下の音域に属しています。

英語は2000Hz以上の音で言葉を理解しています。

高音の良く出ているスピーカーでなければ、良い音で録音してある語学教材を使用しても英語の音を聴き取る事ができません。

日本語は1500Hz以下の周波数であるため、耳が高周波を聴き取れないので英語が聴き取れないようです。

そこで、聴覚トレーニングが必要となるのです。